溶融亜鉛めっき

特徴

化学成分の影響

溶融亜鉛めっきに対する鋼材の化学成分の影響

鋼中に含まれる化学成分C,Si,Mn等いずれもその含有量が増加するとFe-Zn合金反応を促進し、亜鉛付着量が増大するとともに著しい場合は、「やけ」(グレイコーティング)という現象を生じます。

「やけ」とは、Fe-Zn合金層が異常に発達し、めっき層表面にまで達していることをいいます。このような現象に最も大きな影響を及ぼすのはSi量であります。「やけ」および亜鉛付着量に及ぼすSi量の影響を図に示しました。

化学成分の影響
化学成分の影響
  1. 鋼中のSi量の増加と共に、めっきやけおよび亜鉛付着量は増大し、0.07%Si付近で最大となります。
  2. 更に増加し、0.16から0.23%Si範囲では、Fe-Znの相互拡散は抑制され、めっきやけの程度及び亜鉛付着量は減少します。
  3. 0.23%Si量以上になると再びめっきやけの程度および亜鉛付着量は増大する傾向にあります。
  4. Si量の高い鋼材のめっきやけ防止対策としては、めっき温度を低く抑えると共に、めっき引き上げ速度を速くし、空冷時間を短縮することが最良のめっき方法です。しかし、需要家よりご要望の品質を満足し得るめっき温度は、一般に440℃から460℃までの範囲であります。この範囲のめっき温度でめっきやけを生じない鋼中のSi量はおよそ0.02%以下であります。
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